ダイヤがなくてもできる!連結プレイ
シムトラカンファレンス2021秋で発表した内容から抜粋した記事になります。
注意事項
この発表はOTRPv23やv29などのシムトランス本体で動作する内容を扱っています。基本的にstanderd版には存在しない機能を使います。またOTRPのバージョンによっては動かなかったりします。
予めご了承ください。
はじめに
ダイヤを組むのは大変だけれど、連結はしたい。
この二択で悩み、連結するのを諦める人を多く見てきました。
しかし、ダイヤを組むことと連結機能を使うことは決して相反関係ではありません!
この発表では、ダイヤを組まずとも連結機能を使いたい人に向けた内容について話します。
やり方
一言でいうと、親編成を駅に長めに止めることで、子編成が来たときに連結できる確率を上げます。
親編成を駅に長く停めることで、駅に親編成が常に止まっているような状態を作ります。 そうすると、子編成が来たときに連結できる(たまに失敗するが)ようになります。
代償となるもの
列車の表定速度が大きく犠牲になります。
親編成を長時間駅に待機させるので、列車の表定速度はその分落ちます。 また、連結を成功させる確率を上げるためには、親編成側の待機時間を増やす必要があります。 さらに、親編成が増結用の編成(例えば横須賀線の逗子のような)であれば問題ないのですが、支線直通の場合は、連結駅や、連結駅の直前で延々と待つことになります。
代償となるもの
列車の表定速度を維持するために、種別の数を犠牲にすることもあります。
種別の数を減らすことで、一つの駅で待機する親編成の系統が増えます。 系統が増えると、親編成側の列車本数が増えるため、短い停車時間でも連結駅に列車が停まっているようになります。 短い停車時間ですむと、列車の表定速度を(比較的)維持できるようになります。
しかし、この方法ではシムトラの醍醐味である追い越しや優等種別による時間短縮プレイができなくなります。この点をカバーするにはダイヤを組むしか思いつかなかったので、興味のある人は是非研究してみてください。
連結の確率を上げる
ここからは、いかに確実に連結できるようにするかについて話していきます。
連結の失敗例としてよくあるのが、列車が出ていった後、親編成が来る前に子編成が入線してしまう例です。列車が出ていった後、親編成と子編成で連結用のホームの予約を取り合うのですが、このときに子編成が勝ってしまうと、連結に失敗してしまいます。
これを防ぐために導入されたのが、振り分け信号機にある、親編成が入線するまで子編成を入れない機能です。
振り分け信号では足りない機能
しかし、この機能では子編成よりも親編成の方が多い状態になると、親編成側の方に列車が溜まってしまい、最悪の場合デッドロックしてしまう恐れがあります。
多閉塞信号の隠れた仕様
これをカバーできるのが他閉塞信号です。 OTRPの一部のバージョンでは、多閉塞信号には隠された仕様が存在します(簡単に言うとバグです)
このバグについては、過去のブログの記事 : 信号パターンをいくつか紹介・解説するよ!で紹介しています。(後でQRコードを貼ります。)
多閉塞信号が駅の前に設置されているとき、列車の停車するマスに設置されている信号を超えて在線確認・予約をしてしまうというもので、これを使うことで子編成側を親編成が来るまで待機させることが出来ます。
使い方
使い方は簡単で、子編成側の連結駅の手前の信号を多閉塞信号に置き換え、列車の停止位置にも信号を置くだけです。