詳説みだい駅
Simutrans Advent Calendar 2021の21日目の記事です。
昨日は あのKTOK さんのSimutrans流行語大賞2021、明日は 硫化西部 さんのNSにおける分散ターミナルを生かした都市開発・交通網構築だそうです。
みだい駅とは
みだい駅とはみだい地方の中心駅で、マップ各地に向かう各路線が集約する、このマップで最大の駅です。
付近には北みだい駅、西みだい駅、南みだい駅、東みだい駅があり、多くの列車が日々行き来しています。
みだい地方の輸送システムについて
みだい地方では、よくあるSimutransの路線網とは異なる輸送網の組み方をしています。この地方はみだい駅から郊外に向けて、9方向に路線が広がっています。そのため、通常のプレイでは輸送のバランスが取りにくくなっています。
それを解決するため、Simutrans OTRPの連結機能を使っています。各方面から2両編成の列車を出発させ、路線が合流するたびに列車を連結していき、中心部で切り離します。その後、また各方面へ向かう列車同士で連結をしていき、路線が分岐するたびに切り離していく輸送システムになっています。
また、路線網の大部分は単線で、列車本数には大きな制限があります。そのため、特に中心部に近い区間では、可能な限り列車を連結させなければなりません。みだい地方では、みだい駅付近の表定速度を犠牲にしつつも連結をするようにしています。
今の段階の中心部では、2両編成の列車が概ね3本以上連結し、6両編成以上となって走ることが多いです。場合によっては、7本、8本と連結し、堂々たる16両編成を組むこともあります。
みだい駅付近の列車の動きについて
連結について
みだい駅と周辺の駅では、各方向から連結されてきた列車を向かう方面ごとにバラし、再度連結しています。また、北みだい<->西みだい
や、南みだい<->東みだい
というように、みだい駅を通らず各方面へ直接向かう系統もあります。
分配の際も気をつけないといけないことがあります。みだい駅付近では同じ方向でも、途中で分岐していく路線があります。その分岐の際、[A方面]-[B方面]-[A方面]-[B方面]
となっていると、切り離した際に4つの編成になり、そこから先の区間で詰まってしまいます。なので、[A方面]-[A方面]-[B方面]-[B方面]
のように、列車本数が多い場合は方面ごとに連結し、それらをもう一段階連結させています。
みだい駅を通る系統と各方面へ直接向かう系統同士も連結させないといけません。そのため、東・西・南・北みだい駅に列車が来ると、またそこで連結を行います。
連結場所
みだい駅の連結場所は、列車の動きで分けて3種類あります。
1. みだい駅
みだい駅では、南向き3方向、北向き3方向の、計6方向の連結を行っています。
連結用のホームを確保するため、かなり変則的なホームの配置となっています。敷地の都合(と趣味)で、横4マスしか取れません。しかし北行3方向(うち2つは途中から分岐)、南行3方向(うち2つも途中から分岐)で、計6つの連結用ホームが必要となってしまいました。そのため、ホームを南北にずらして配置することで、横幅のマス数を超えた線数を確保しました。
2. 南みだい連結位置
みだい駅から南側は線路容量が逼迫しているので、上で紹介したとおり途中で分岐するまでの区間で併結するようにしています。
3. 東・西・南・北みだい駅
これらの駅はみだい駅を通る列車と、みだい駅を通らず通り抜けていく列車を連結する場所になっています。
みだい駅付近の信号について
信号について
- 普通の信号機は白
- プレシグナルは青
- プライオリティシグナルは赤
- 多閉塞信号は黄色
でそれぞれ囲っていきます。
それぞれの信号の機能や、信号を配置することでそれぞれがどういう動きをするのかは、この記事にある程度まとめてあります。
北みだい駅
- 駅の北側のプレシグナル(ATC)と信号機は、列車が停まる位置より先の方に信号機を置くために設置しています。
- 駅舎から一番遠いホームのプレシグナル(ATC)とプライオリティシグナルは、駅の中央よりに列車を止めて、そこから先の区間が詰まっていたときにい勝手に詰めないようにするために設置しています。
- 北みだい駅から南に向かう経路は、そのまま信号機をたくさん置いて、列車を待機できるようにしています。
- 北みだい駅から西みだい駅に向かう経路と、西みだい駅から北みだい駅に向かう経路は、プレシグナルをたくさん置いて予約しやすくすることで、西みだい駅の連結の確率を上げています。また、たくさん置くことで列車を待機できるようにしています。
- 南から北みだい駅に向かう経路は、多閉塞信号を置くことで、編成が出ていった後、親編成が入線する前に子編成が入ってしまう事態を防ぎます。
西みだい駅
- 西みだい駅から西側へ向かうプレシグナルは過去の開発の遺物です。この区間を複線化したときに必要なくなりました。
- 南から西みだい駅に向かう経路にも多閉塞信号を置くことで、北みだい駅から来る親編成の前に子編成が入ってしまう事態を防ぎます。
みだい駅北側
- 両方向とも信号を多めに置くことで、連結するための列車を待機できるようにしています。
- 特に南方向は3線になっていることが特徴です。
- みだい駅に北側から入る場合、親編成は2箇所から、子編成も2箇所から入れるようにし、できるだけ違うホームに入る編成が違う信号から入れるようにしています。
みだい駅
- 北行のプレシグナルは配置ミスです。確か、北行の線路が埋まったときに南みだい駅からの列車を優先的に通すためのプレシグナルだったはずです。
- 南行で一番西側の多閉塞信号機は、そこから南の、南みだい連結位置で南みだい方面同士で連結する際に、親編成が入る前に子編成が入らないようにするための信号機です。
- 南と北のホームの間にある線路がかなり特徴的で、この部分は南北両方に向かう線路で共用しています。
みだい駅南側
- 南みだい駅と東みだい駅から、みだい駅の各ホームに向かっての経路、合わせて6つそれぞれを分けています。
- それぞれの経路で別々に待機できるようにすることで、列車がいるのに連結できないような事態を避け、スムーズに連結できるようにしています。
東みだい駅
- 東みだい駅から西方面に向かう経路にはプレシグナル(ATC)を設置し、到着した列車が駅の中央寄りに止まり、また先が詰まっているときに勝手に詰めないようにしています。
- 東みだい駅から南みだい駅に向かう経路と、東みだい駅からみだい駅に向かう経路にはプライオリティシグナルを置くことで、経路を予約できる可能性を上げ、また子編成より先に入線できるようにしています。
- また、みだい駅から東みだい駅に向かう経路には信号機を置いて待機できる編成数を増やし、多閉塞信号を使って列車が出ていった後、親編成が入る前に子編成が入らないようにしています。
南みだい駅
- 南みだい駅からみだい駅に向かう経路には信号機を多く置くことで、バッファとして連結をスムーズにしたり、南側の単線を塞がないようにしています。
- 南みだい駅から東みだい駅に向かう経路と、東みだい駅から南みだい駅に向かう経路には、プライオリティシグナルを置くことで子編成よりも先に線路を予約できるようにしています。
- みだい駅から南みだい駅に向かう経路には、多閉塞信号を置いて親編成より先に子編成が入らないようにしています。
まとめ
これらの信号を用いて、みだい駅では効率的に解結・連結を行います。また列車の偏りが生じた際にも、列車がバッファに溜まることで、連結できない編成が大量に生じたり、編成が長時間待機し機能を止めたりすることがないようにしています。
せっかくなら、使い始めたOTRPの機能をフルに使ってみようという動機で初めた当マップですが、流石に各所で紹介して新鮮さもなくなってきた頃かと思います。
この記事で、マップで一番力を入れたみだい駅の信号システムを一通り紹介し終えたので、自分からこのマップを紹介するのは終わりにしようかと思います。またこれからも、縛りの中にある効率さであったり、新鮮で、楽しいマップを作っていけたらと思います。
以上で、Simutrans Advent Calendar 2021 21日目の記事を50時間遅れで終わりたいと思います。